内定が3社出ました。嬉しかったのですが、すぐには決められませんでした。
しかも、返事の期限がバラバラでした。1週間の会社、2週間の会社、1ヶ月の会社。一番短い会社から順に、答えを出さなければいけません。
私は電気サブコンの施工管理から転職したとき、約10社に応募して内定3社をもらいました。そして、そこから1社を選びました。
この記事では、3社から1社をどう選んだかを書きます。判断の軸、迷った点、エージェントへの相談で分かったこと、そして年収交渉をしなかった後悔まで、実体験で書きます。
結論|決断の期限は、会社によって3倍以上違う
先に、一番伝えたいことを書きます。
内定には、返事の期限があります。そして、その長さは会社によってまったく違いました。
私の場合、3社の期限はこうでした。
| 会社 | 決断の期限 |
|---|---|
| A社 | 1週間以内 |
| B社 | 2週間以内 |
| C社 | 1ヶ月以内 |
短・中・長と、きれいに3段階に分かれていました。
この差は、そのままできることの差になります。期限が短ければ、他社の選考を待つことも、年収交渉をすることもできません。
- 内定の返事の期限は、会社によって1週間〜1ヶ月と幅がある
- 期限が短い会社では、交渉も比較もできない
- 交渉するなら、期限に余裕がある会社から
私が使った6つの判断軸
3社を比べるとき、私はこの6つで考えました。
- 電気の知識を活かせるか
- 建築の工程に左右されず、自分のペースで仕事ができるか
- 残業時間の少なさ
- 年収
- 会社の規模(規模が大きく、社歴も長ければ安定していると思っていた)
- 勤務地
このうち①②③⑥は、転職活動の最初に作った「これだけは嫌なこと」のリストを裏返したものです。軸そのものをどう作ったかは、こちらに書きました。
施工管理からデベロッパーへ転職した話|準備1年・活動2ヶ月の全記録
内定が出た段階では、この軸に優先順位をつける作業になります。すべてを満たす会社は、まずありません。
迷ったのは「会社の規模」
3社を並べて、最後まで迷ったのがここでした。
3社とも、すべての判断軸を満たしていたわけではありません。それでも、どこも許容範囲内でした。
差がつくとしたら、会社の規模感です。最後はここを決め手にしました。大きいほうが安定していると考えたからです。
その判断は、正しかったか
入社してみて、安定という意味ではその通りでした。
業績は毎年安定していて、倒産の可能性は極端に低いと感じました。経営が揺らぐ不安は、まったくありませんでした。
ただし、私はその会社を3年で辞めています。 理由は安定性ではなく、まったく別の軸でした。
デベロッパーを3年で辞めた理由|設備系コンサルへ2回目の転職記録
つまり、規模と安定を優先した判断そのものは間違っていなかったけれど、見ていなかった軸があった、ということです。
エージェントへの相談で分かったこと
内定について、エージェントにも相談しました。意見は参考になります。 多くの会社を見てきているので、こちらが知らない情報を持っています。
ただし、ここで知っておきたいことがあります。エージェント会社によって、相談相手の構造が違うのです。
2つの型がある
| A社型 | B社型 | |
|---|---|---|
| 担当の付き方 | 会社ごとに担当がつく | 転職者に担当1人 |
| 内定3社のとき | 相談相手は3人 | 相談相手は1人 |
| 強み | その会社を長年担当していて、内部事情に詳しい場合がある | 特定の会社に誘導せず、その人に合う会社を一緒に考えてくれる |
| 注意点 | 自分の担当先に入社してもらうことで報酬を得るため、強引に勧める担当者もいる | 会社の内部事情までは知らない場合がある |
私が使っていたのはA社型でした。
内定が3社出ていたので、相談相手も3人。それぞれが「うちの会社がいい」と言う状況です。内部事情に詳しいのはありがたいのですが、中立的な意見ではないという前提で聞く必要がありました。
どちらが良い悪いではありません。構造を知っているかどうかで、意見の受け取り方が変わります。
担当者そのものをどう選ぶかは、こちらに書きました。
転職エージェント面談で聞かれたこと|施工管理が「業界に詳しい担当者」を選ぶ方法
唯一の後悔|年収交渉をしなかった
ここが、この記事で一番伝えたい失敗です。
私は、年収交渉を一切しませんでした。
条件を交渉するという発想がなく、提示された条件をそのまま受けました。いま振り返ると、ダメ元でも交渉すべきだったと思っています。
なぜ交渉すべきだったか
内定が出ている時点で、会社はあなたを採用したいと決めています。 その状態で条件を相談するのは、失礼でも何でもありません。エージェントを通してなら、直接言いにくい話も伝えられます。
交渉しなければ、提示額がそのまま入社後の基準になります。1回の交渉をしなかっただけで、その後の年収がずっと変わる可能性があります。
ただし、できない場合もある
正直に書くと、交渉が通らない場合もあります。ただし私自身は交渉していないので、ここは転職した先輩から聞いた話として書きます。
- 年収交渉に応じない会社がある
- 「日程が空いていない」など、間接的に断られることもある
- エージェント経由でも、話ができなかった例がある
そして最大の制約が、決断の期限です。
冒頭に書いたとおり、A社の期限は1週間でした。期限が1週間しかないと、交渉のやり取りをする時間がほとんどなく、交渉そのものが難しくなります。
期限が2週間以上あれば、交渉はしやすいと思います。逆に1週間しかない会社では、比較も交渉も諦めることになります。
提示された年収を、今の年収とどう比べればいいかも迷うところです。私が内定のときに手取りを見積もった方法と、2回の転職で年収が実際にどう動いたかは、こちらにまとめました。
施工管理の転職で年収は下がる?2回とも下がったのは1年目だけ
内定が出たら、確認しておきたいこと
まとめると、内定が出た段階でやることは3つです。
- 返事の期限を確認する(1週間か、1ヶ月かで打てる手が変わる)
- エージェントの意見は、構造を理解したうえで聞く(担当が会社側についているか、自分側についているか)
- 年収交渉は、ダメ元でも一度してみる(期限に余裕があるなら特に)
そして、判断の軸に優先順位をつけること。すべてを満たす会社はありません。
私は規模と安定を決め手にしました。その判断自体は間違っていなかったと思っています。ただ、交渉しなかったことだけは、いまも後悔しています。
まとめ|内定は、ゴールではなく分岐点
内定が複数出るのは、転職活動がうまくいっている証拠です。ただ、そこからが本当の判断になります。
- 返事の期限は会社によって1週間〜1ヶ月と違う
- 判断の軸に、優先順位をつける必要がある
- エージェントの意見は、どういう立場から出ているかを踏まえて聞く
- 年収交渉は、ダメ元でもしておく
そもそも内定を複数もらうには、応募の段階から準備が要ります。私は約10社に応募して、書類選考はすべて通過しました。書類の作り方は、こちらにまとめています。
複数の内定を比べられる状態を作るには、まず動き出すところからです。自分の経験がどう評価されるのかを聞くだけでも、判断材料が増えます。登録したからといって、転職しなければいけないわけではありません。


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