「転職したい。でも、面接に行く時間がない」
施工管理をしていると、平日の日中に現場を抜けるのは簡単ではありません。土日も現場が動いていることが多く、まとまった休みも取りにくい。転職活動で最初にぶつかる壁は、時間の確保だと感じている人は多いと思います。
私は電気サブコンで現場代理人をしながら、在職中に転職活動をして、デベロッパーへ転職しました。 準備に約1年、選考は最後の2ヶ月。その間、仕事を辞めずに面接を受け続けました。
この記事では、平日休めない施工管理が、どうやって面接の時間を作り、周囲に知られずに進めたかを書きます。
結論|午前は現場、午後は面接
先に結論です。
私がやっていたのは、午前中に現場を押さえてから、午後の半休で面接に行くというやり方でした。
- 面接は必ず平日。土日祝日にはない
- 夜のWeb面接なら、休みを取らずに受けられる
- 半休は午後に取る。午前は朝礼で現場の状況を押さえておく
- 有給を取る日は、面接を2社以上まとめて入れる
- 自分がいなくても現場が回る状態を、普段から作っておく
- 転職活動していることは、周囲に絶対に言わない
面接は平日だけ。土日祝日にはない
まず知っておいてほしいのは、面接は必ず平日だということです。
土日祝日に面接をする企業は、私の転職活動ではありませんでした。考えてみれば当然で、企業も休みだからです。
むしろ、休日に面接をしている会社があったら、「この会社は休日も働いているのでは」と疑ったほうがいいと思っています。働き方を変えたくて転職するのに、そこを選んでは意味がありません。
ただ、平日といっても日中だけではありません。面接官は配属予定部署の部長クラスなど、日中は忙しい人たちです。夜の面接も多く、遅いと19時スタートでした。20時以降に始まる面接は、なかったと思います。
夜の面接なら、休みを取らなくても受けられます。一次面接はWebのことが多く、仕事を終えて家に帰ってから、19時ごろからWebで面接を受けたこともありました。有給や半休を使うのは、日中の面接や、対面になる二次・最終面接のときです。
面接の回数や形式、実際に聞かれた質問は、こちらにまとめています。
施工管理の転職面接で聞かれたこと|2回の転職で経験した質問と答え方
半休は「午後」に取る
日中の面接に行くときは、半休と有給を使いました。
ここで大事なのが、半休は午後に取ることです。
午前中に、現場の状況を押さえておく
施工管理の朝は、朝礼から始まります。協力会社の職長さんは必ず朝礼に参加するので、この時間に聞けば、その日の現場の状況がまとめて把握できます。 どこまで進んでいるか、困っていることはないか、今日の段取りに問題はないか。
午前中にそれを済ませてから、午後に半休を取って抜ける。現場を放り出して出ていくのではなく、押さえるところを押さえてから抜けるので、自分も安心して面接に集中できます。
私は一人現場だったので、段取りを自分で組めました。現場が落ち着いている日を選んで、半休を入れていました。ただ、一人現場でなくても休みは取れます。その考え方は、この後に書きます。
午後の半休で、2社受けることもある
面接の時間帯によっては、午後の半休1回で2社の面接を受けたこともあります。1社ずつ休みを取っていたら、休みがいくらあっても足りません。
有給を取る日は、面接をまとめる
1日有給を取る場合は、必ず2社以上の面接を入れるようにしていました。
これは自分だけでは調整できないので、エージェントに「この日は1日空けられるので、面接をまとめられないか」と相談していました。エージェントが企業側と日程を調整してくれるので、1日に複数の面接を集めることができます。
休みを取る回数が減れば、それだけ周囲に気づかれにくくなります。休みの回数を減らすことは、時間の節約だけでなく、周囲に知られない工夫でもあります。
面接の合間の時間
面接と面接の間に空き時間ができたら、エージェントとカフェで会って情報共有をしたり、書類を作ったりしていました。移動中や待ち時間も、転職活動の時間になります。
休める状態を、普段から作っておく
ここまで読んで、「一人現場なら自分で決められるだろうけど、上司の下で働く自分には無理だ」と思った方もいると思います。
一人現場を任されている人は、少数派です。多くの人は、誰かの下について現場を回しています。
それでも、休みは取れるはずだと私は考えています。最近は有給を消化させようという動きが強くなっていますし、建設業でも土曜日を休みにする取り組みが進んでいます。街の仮囲いに貼られた週間工程を見ると、土曜日にも作業予定が入っている現場はまだ多いのですが、流れとしては休みを取りやすい方向に向かっています。
大事なのは、自分がいなくても現場が回る状態を、普段から作っておくことです。
協力会社さんに、任せる習慣をつける
施工管理が、協力会社さんや職人さんに付きっきりになる必要はありません。むしろ、付きっきりは良くない。人によっては、鬱陶しいと思われることもあります。
普段から、任せられるところは任せる。自分がいなくても動いてもらえる関係を作っておく。これは現場を回すうえでも大事ですが、転職活動の時間を作るうえでも、一番効く準備です。
上司には、「休んでも問題ない根拠」を添える
上司に休みを伝えるときは、自分がいなくても問題ない状況であることを、具体的に説明します。 たとえば、こうです。
- 「材料の搬入がありますが、協力会社の〇〇さんにお願いしています」
- 「スリーブの写真は、午前中にほとんど撮り終えています。残りは明日の朝礼後に撮れば間に合います」
- 「搬入計画書の提出は3日後ですが、先ほど完成しました。指摘があっても、明日中に直せば間に合います」
休んでも問題ない根拠が示されていれば、上司も納得しやすくなります。
それでも認めてくれない上司なら、その職場の働き方そのものが、転職を考える理由になると私は思います。
休む理由に、転職活動とは言わない
有給を取る理由として、面接や転職活動に関することは絶対に言いません。
有給は、理由を具体的に伝える必要のないものです。「私用」で十分です。もし聞かれても、プライベートの予定があると伝えれば済みます。
夜と休日の使い方
夜は、書類作成と面接対策
仕事が終わった夜は、書類作成と面接対策にあてていました。
職務経歴書は、1回30分〜1時間ほどの作業を積み重ねて、3週間で仕上げました。平日の夜、休日の夜、休みの日。仕事以外の時間に、少しずつです。
エージェントも夜に対応してくれました。21時ごろでも、電話やWeb面談で相談に乗ってもらえたことがあります。日中に現場にいる施工管理にとって、夜に相談できるかどうかは大きいです。
職務経歴書の中身は、こちらに書いています。
休日は、趣味もいい。ただし30分だけは転職に
休日は、書類作成と面接対策をしていました。ただ、息抜きも必要です。趣味の時間も取っていました。
決めていたのは、1つだけです。趣味だけで終わる休日にはしない。 30分でいいので、必ず転職に向けた作業をする。
30分なら、どんなに疲れていてもできます。そして、ゼロの日を作らないことで、転職活動が途切れません。
毎日やっていたこと
仕事中に気づいたこと、職務経歴書に活かせそうなことは、その場でスマホのメモに残していました。 後からまとめて思い出そうとしても、細かいことは出てきません。
周囲に知られないための4つのルール
転職活動をしていることは、周囲には絶対に言いませんでした。
「あいつ、転職するかもしれない」という噂は、一度広がると止められません。まだ決まってもいない段階で、仕事がやりにくくなるだけです。
気をつけていたのは、この4つです。
| ルール | 理由 |
|---|---|
| 転職活動していることを誰にも言わない | 噂は一度広がると止められない |
| 選考書類を現場事務所のデスクに置かない | 職務経歴書や企業の資料は、見られたら一発で分かる |
| 会社の人がいる場所で、転職関連の画面を見ない | スマホでもパソコンでも、画面は意外と見られている |
| エージェントとの電話やメールは、一人の場所で | 会話は聞こえるもの |
どれも当たり前のことですが、忙しいとつい油断します。特に、事務所のデスクに書類を置きっぱなしにするのは、一番やってはいけないことです。
エージェントとの面談は、事務所ではなくいったん家に帰ってから受けていました。その時間の作り方は、こちらに書いています。
転職エージェント面談で聞かれたこと|施工管理が「業界に詳しい担当者」を選ぶ方法
私の1週間
当時の過ごし方をまとめると、こうなります。
| いつ | やっていたこと |
|---|---|
| 平日の午前 | 現場代理人の業務。朝礼で協力会社から現場の状況を聞く |
| 平日の午後(面接の日) | 半休を取って面接へ。2社受けることも |
| 平日の夜 | 書類作成と面接対策。エージェントと電話やWebで相談。19時ごろからWeb面接を受けることも |
| 有給の日 | 面接を2社以上まとめる。空き時間はカフェで作業やエージェントと情報共有 |
| 休日 | 書類作成と面接対策。趣味の時間も取る。ただし30分は必ず転職の作業 |
| 毎日 | 気づいたことをスマホのメモに残す |
最後の2ヶ月は、バタバタした。でも大変ではなかった
正直に書くと、選考が重なった最後の2ヶ月はバタバタしました。 連日の面接、その振り返り、エージェントへの報告と次の対策。時間はかなり取られます。
それでも、「大変だった」という感覚はありません。理由は2つあります。
1つ目は、準備期間を長く取っていたこと。 転職したい時期から逆算して、約1年かけて準備していました。書類も自己分析も先に終わっていたので、最後の2ヶ月は面接に集中できました。活動全体のスケジュールは、こちらにまとめています。
施工管理からデベロッパーへ転職した話|準備1年・活動2ヶ月の全記録
2つ目は、転職の軸が決まっていたこと。 電気の仕事ができるか、他の工程に左右されにくいか。軸がはっきりしていれば、面接のたびに迷うことがありません。どの会社を受けても、確認することは同じだからです。
まとめ|時間は、作るもの
平日休めない施工管理でも、在職中の転職活動はできます。
- 面接は平日だけ。夜の面接も多い
- 半休は午後に。午前の朝礼で現場を押さえてから抜ける
- 有給の日は、面接を2社以上まとめる
- 協力会社さんに任せる習慣をつけ、上司には休んでも問題ない根拠を添えて伝える
- 夜と休日は書類と面接対策。休日も30分だけは転職の作業をする
- 転職活動していることは、誰にも言わない
時間がないのではなく、どこに時間を作るかです。午前と午後、平日と休日、そして毎日のメモ。細切れの時間を積み重ねれば、仕事を続けながらでも転職活動は進められます。
一人で面接の日程を調整するのは大変です。私は、日程の調整も、夜の相談も、エージェントに頼っていました。登録したからといって、転職しなければいけないわけではありません。自分の経験がどう評価されるかを聞くだけでも、判断材料が1つ増えます。


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