転職エージェント面談で聞かれたこと|施工管理が「業界に詳しい担当者」を選ぶ方法

テーブルを挟んで向かい合って面談する2人のピクトグラム|転職エージェント面談で聞かれたこと 転職体験記
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「転職エージェントに登録したほうがいいのは分かった。でも、面談で何を聞かれるのか分からないから怖い」——私もそうでした。何を準備すればいいのか、どんな会社を選べばいいのか、まったく知らないところからのスタートでした。

私はサブコンの施工管理からデベロッパー、そして設備系コンサルタントへと2回転職しています。どちらも同じ担当者に伴走してもらいました。ただし、その担当者にたどり着くまでに、3社のエージェントと面談して選別しています。

この記事では、登録から初回面談までの流れ、実際に聞かれたこと、そして「サブコン業界を理解している担当者」をどう見極めたかを、実体験で書きます。

結論|エージェントは「選ばれる」だけでなく「選ぶ」もの

先に一番伝えたいことを書きます。エージェントは、こちらが選別する対象です。

私が最初に面談したエージェントは、サブコン業界の事情にあまり詳しくない印象でした。良い悪いではなく、専門領域が違ったのだと思います。ただ、自分の立場を理解していない人と転職活動を進めても、良い企業は紹介されません。

だから私は、担当者を替えました。結果的に3社目でようやく「この人は分かっている」と思える担当者に出会い、その方に1回目も2回目の転職も伴走してもらっています。この選別作業が、転職活動で最も重要だったというのが率直な実感です。

登録から初回面談まで|意外だったのは「エージェントからもスカウトが来る」こと

私の入口は、CMを見て登録した転職サイトでした。登録した瞬間から、オファーが大量に届きます。初日で30件以上あったと思います。

驚いたのは、企業だけでなく転職エージェントからもスカウトが来ることでした。当時の私は転職エージェントというものをよく分かっていませんでしたが、届いたスカウトにその日のうちに返信しました。

その2日後の平日18時頃、現場が終わって事務作業に入ろうとしていたタイミングで、知らない番号から電話。出るとエージェントからでした。ゆっくり話せる状況ではなかったので、翌日の夜に電話面談を設定。初回面談は電話で1時間ほどでした。

準備したものは、特にありません。エージェントを利用するメリット・デメリットの説明を受けた後、今思っていることをとにかく吐き出しました。

  • 残業が多い
  • 休みがカレンダー通りではない
  • ゼネコンや他業者の工程・変更に左右されて、自分の思ったとおりに進まない

初回は「悩みを言葉にする場」でした。準備がなくても始められるので、身構える必要はありません。

1社目で「この人は違う」と感じた瞬間

その初回面談で、私は違和感を持ちました。

ゼネコンや他業者の工程に左右される話——例えば、建築のボード貼りのタイミングに合わせてボックスを仕込む必要があること。そして、機械設備の空調機が突然変更になり、電気容量がアップする。それに伴って幹線ケーブルのサイズ変更に振り回されること。電気の施工管理なら誰もが頷く話です。

でも、相手はピンと来ていない様子でした。

これは相手が悪いのではなく、専門が違うということです。ただ、施工管理の悩みの核心が伝わらない相手に、自分に合う企業を選んでもらうのは無理があります。そう判断して、私は別のエージェントを探すことにしました。幸い、登録した転職サイトには他のエージェントからもスカウトが届いていました。

その後2社と面談し、3社目の担当者で「この人はサブコン業界を分かっている」と確信しました。以来、2回の転職を通じて同じ方に伴走してもらっています。

エージェント選定で、私が確認したこと

3社目に決めた理由は、雰囲気ではなく確認した内容にあります。選定時に聞いたのはこの2つです。

確認したことこの質問で分かること
過去にサブコン出身者をどれくらい担当し、
転職を手助けしてきたか
実績数がそのまま業界理解の深さになる。
「サブコンの人はよく担当します」で終わる相手か、具体的な話が出るかで差が出る。
転職後もフォローしているか成約して終わりではなく、長く付き合う相手かどうかが分かる。私が決めた担当者は、転職決定後もメールや食事で近況をヒアリングしていた。

この2つを聞くだけで、相手の姿勢はかなり見えます。逆に、こちらの業界の話にピンと来ない、質問に具体的な答えが返ってこないと感じたら、担当を替える判断をしてよいと思います。

面談で実際に聞かれたこと

決めた担当者との面談で聞かれた項目は、次のとおりです。

聞かれたこと補足
転職理由最初に必ず聞かれる
現在の業務内容1日のスケジュール(短期)と、月間・年間のスケジュール(長期)の両方
希望条件勤務地、年収、転勤の有無
経歴の洗い出しどの現場でどんな立場だったか
所有資格資格の有無で紹介できる求人が変わるため
転職時期担当している現場の竣工時期から逆算して確認

特徴的だったのは、業務内容を短期と長期の両方の視点で聞かれたことと、現場の竣工時期から逆算して転職時期を詰めたことです。施工管理の事情を分かっている人ほど、この聞き方をするのだと思います。

そして印象に残っているのは、経歴を話した後の担当者の言葉でした。

20代で現場代理人を担当し、中規模とはいえ新築現場を最初から最後までやり遂げた実績は、なかなかいない。この実績があれば、現場畑以外の業務で活躍できる企業はたくさんある。特に電気担当は、機械担当よりも需要がある

自分では「一人で必死にやっただけ」と思っていた経験が、外から見ると価値のある実績だった。これは自分では絶対に気付けない情報でした。

私から聞いたこと

こちらから聞いたのは、次の2つです。

  • 今の実績を、現場以外で活かせる企業はあるか
  • 20代での転職は、マイナスの印象にならないか

どちらも自分一人では答えの出ない、市場側にしか答えがない質問です。エージェント面談の価値は、まさにここにあります。求人を紹介してもらうことより、自分の経験が外からどう見えるかを教えてもらうことのほうが、私にとっては大きな収穫でした。

なお、「聞き忘れたこと」を後悔する必要はありません。後日、電話やメールで聞けば答えてくれます。一度きりの面接ではなく、伴走者との継続的な相談だからです。これもエージェントを使うメリットの一つです。

面談後のやり取り|夜の時間に対応してくれたのが大きかった

面談後の進め方も書いておきます。

  • 書類作成の本格化まで:週1回程度のWeb会議
  • 細かい確認:メールを送れば翌日までに回答
  • 書類作成期・エントリー期:その都度、電話やWeb会議

「あれだけ激務なのに、週1回も時間が取れたのか」と思われるかもしれません。実際、日中はまず不可能でした。それでも成立したのは、面談が1回1時間程度で、しかも夜からでも対応してもらえたからです。

ただし、現場事務所からは参加できません。他の社員がいる場所で、転職活動をしているのは知られたくないからです。そこで私は、いったん家に帰ってから面談を受けるようにしていました。

そのために、1日の段取りを組み替えました。材料発注はFAXを使うので事務所でしかできない——だから面談のある日は先に済ませておく。逆に、図面作成は家のモニターで大画面で作業できるので、面談が終わった後に自宅で進める。「事務所でしかできない仕事」と「家でもできる仕事」を仕分けて、面談の時間を作っていました

ちなみに、当時の労働環境がどれくらいだったかは、1年分の残業記録として公開しています。この中で時間を作っていた、という話です。
施工管理業務 サービス残業のリアル | 勤務表と実態の差を記録で公開

日中は現場にいる施工管理にとって、「夜19時・20時からの面談に対応してくれるか」は、エージェントを選ぶうえで現実的な基準になります。

求人の受け取り方も特徴的でした。エージェントサイトのマイページに求人票が届くのですが、なんでもかんでも来るわけではなく、担当者が厳選した企業だけが届きます。転職サイトで自分で探すと大量の求人に埋もれますが、この形なら1件ずつ検討できます。

そして書類選考を通過すると、いよいよ企業との面接です。実際の面接で何を聞かれ、どう答えたのかは、こちらにまとめました。
施工管理の転職面接で聞かれたこと|2回の転職で経験した質問と答え方

転職した後も、半年に1回会っている

最後に、意外と知られていない使い方を紹介します。

私は転職した今も、半年に1回ほど担当エージェントと食事に行き、現状を報告して、「今の自分が市場に出たらどう評価されるか」を聞いています。

転職エージェントは「転職するときだけ使うもの」と思われがちですが、業界を知る人と定期的に話すことで、自分の市場価値を定点観測できます。転職するかどうかに関係なく、キャリアの現在地を知っておくのは強い武器です。

面談から始まった関係が、2回の転職を経て今も続いている——これが、担当者選びに時間をかけて良かったと最も感じている点です。

これから登録する方へ

まとめると、私の経験から言えることは3つです。

  1. 初回面談に準備は要らない。今思っていることを吐き出すところから始まる
  2. 1社目で決めなくていい。業界の話が通じないと感じたら、担当を替えてよい
  3. 選定時は「サブコン出身者の担当実績」と「転職後のフォロー」を聞く

そして、登録したからといって転職しなければいけないわけではありません。私も最初は「まず話を聞くだけ」から始めました。自分の経験が外からどう見えるのかを知るだけでも、判断材料が1つ増えます。

まとめ

エージェント面談で聞かれるのは、転職理由・業務内容・希望条件・経歴・資格・転職時期。特別な準備は不要です。それよりも大事なのは、こちらが担当者を選別することでした。

サブコンの実情が通じる相手かどうかで、紹介される企業も、もらえる助言もまったく変わります。1社目で違和感があれば、遠慮なく替えてください。私は3社目で出会った担当者と、2回の転職を一緒に戦いました。

私の転職活動の全体像(準備1年・実働2ヶ月)はこちらにまとめています。
施工管理からデベロッパーへ転職した話|準備1年・活動2ヶ月の全記録

退職理由をどう伝えたかは、2回目の転職の記録に書きました。
デベロッパーを3年で辞めた理由|設備系コンサルへ2回目の転職記録

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