施工管理を辞めたいのは甘えじゃない!6年続けて転職した私の結論

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「今日も現場が終わったのは23時過ぎ。休日も電話が鳴る。これがずっと続くのか」——施工管理の仕事をしていると、そんな夜に検索窓へ「施工管理 激務」と打ち込んだ経験がある方は少なくないと思います。私はサブコン(電気)で施工管理を6年経験したのち、28歳でデベロッパー、31歳で設備系コンサルへ転職しました。この記事では、激務を「個人の頑張り」ではなく「環境・業界構造」の視点で切り分ける判断基準と、私自身の実例をお伝えします。

結論:施工管理の激務は個人の甘えではなく構造の問題

先に結論からお伝えすると、施工管理の激務の多くは、あなたの能力や根性の問題ではなく、業界の受発注構造や工程の組み方に起因するものです。工期・人員・予算のしわ寄せが最終的に現場の施工管理担当に集中しやすい構造になっており、これは特定の会社や現場だけの話ではなく、業界としてよく見られる傾向です。

私はサブコン(電気)出身なので、その目線で一例を挙げます。ゼネコンの下請けとして現場に入ると、自分たちの工程は元請けや建築の進み具合に大きく左右されます。例えば、電気のボックス建込みが終わる前に、建築側の都合でボードが貼られてしまう——こうなると、後追いで対応するしかなく、当然その分の残業が発生します。自分の段取りがどれだけ正しくても、他者の都合で崩される。これがサブコンの構造です。

こうした「立場ゆえのしわ寄せ」の具体的な場面は、別の記事で詳しく書いています。
サブコンを辞めたい|キツさの正体は「立場」だった。6年働いた私の結論

つまり「自分の頑張りが足りないから激務なのだ」と自分を責める必要はありません。働く体制、構造が激務を生んでいます。まずはその前提に立って、次に自分の状況を整理していきましょう。

当時の残業時間は毎日記録していました。勤務表と実態がどれだけ違ったか、実際の数字はこちらの記事で公開しています。
施工管理業務 サービス残業のリアル | 勤務表と実態の差を記録で公開

施工管理が激務だと感じてしまう3つの理由

周囲との比較による感覚の麻痺

現場全体が長時間労働を前提に動いていると、「このくらいは普通」という感覚に慣れてしまいがちです。休日出勤や深夜対応が当たり前になっている環境では、自分の状態を客観的に判断しづらくなります。

上の世代の価値観の影響

「昔はもっと大変だった」「現場は身体で覚えるもの」といった価値観が根強く残っている場合、しんどさを口にしづらい空気が生まれます。その結果、負荷が高いまま我慢を続けてしまう人も多いです。

積み上げた経験・資格を手放す不安

1級電気工事施工管理技士などの資格や現場経験を積んでいるほど、「ここまでやってきたのに辞めるのはもったいない」という気持ちが強くなります。この不安自体は自然な感情ですが、判断を先延ばしにする理由にもなりがちです。

「施工管理の激務がいつまで続くのか?」と悩んでいる方は、こちらの記事も読んでみてください。
6年間サブコンを経験した筆者の1年目、3年目、6年目に経験したことなどが書いています。
施工管理の激務はいつまで続く?サブコンで6年働いた私の答え

施工管理の激務を切り分ける判断基準

自分が今どの状態にあるのかを、次の3つの基準で整理してみてください。

基準1:原因が「環境」にある場合

恒常的な人員不足、無理な工期設定、是正されない長時間労働など、自分一人の努力では変えられない構造的な要因が中心であれば、深刻に受け止めてよい状況です。

基準2:原因が「一時的な感情」にある場合

繁忙期のピークや特定の現場トラブルなど、期間が限られている要因であれば、少し様子を見るという選択肢もあります。

基準3:心身にサインが出ている場合

睡眠不足が続く、食欲がない、仕事のことを考えると動悸がするなど、心身に明確なサインが出ている場合は、迷わずその環境から離れることを検討すべきタイミングです。

私自身が「これは自分の甘えではなく、環境の問題だ」と確信するまでの話をします。

正直に言うと、長い間、私は自分を責めていました。「建設業界はこれが基本。先輩たちも文句を言いながら当たり前のようにやっている。だから自分もやらなきゃダメだ」——辞めたいと思うたびに、甘える自分に喝を入れて、押さえ込んでいました。

考えが変わったきっかけは2つあります。

1つ目は、竣工前の繁忙期の現場へ、2週間ほど応援に行った時の出来事です。23時頃、翌日の書類検査に必要な書類が未作成だと発覚しました。血の気が引く場面ですが、先輩は平然とこう言いました。「大丈夫。あと10時間くらい時間ある」——家に帰らず、寝ずに作る前提の「あと10時間」です。ゾッとしました。実際に先輩はそのまま徹夜で書類を仕上げ、翌日の検査を乗り越えました。周りの人たちも笑いながら「まあ、普通だから」と話していて、その光景が一番怖かったのを覚えています。これは当たり前ではない。でも、この環境の中では当たり前になってしまう。

2つ目は、一緒に働く人たちと自分とでは、そもそも「働く前提」が違うと気づいたことです。現場の職人さんは常用や一人親方が多く、働けば働くほど収入が増えるため、土曜日も現場に出るのが通常です。一方、施工管理の私は勤務表上、土曜日は休日扱い。土曜に出勤すれば平日に代休を取る決まりですが、仕事量が多くて取れるはずもなく、期限が切れた代休は無かったことになっていく——現場は土曜も動くのに、管理側の制度は土曜を休みとして扱う。この噛み合わない構造の中に立っている限り、誰が担当しても激務になります。

この「サブコンという立場ならではのキツさ」については、実際の場面——元請けの遅れを深夜残業で吸収した日のこと、消えていった代休の日数——を別の記事で詳しく書いています。
サブコンを辞めたい|キツさの正体は「立場」だった。6年働いた私の結論

自分の内側に「甘えかどうか」を問い続けても、答えは出ませんでした。徹夜が「普通」と笑われる光景と、噛み合わない働き方の構造。この外側の事実を見た瞬間に、答えが出ました。これは個人の頑張りや工夫の問題ではなく、環境の問題です。

「辞めたい気持ちは甘えではない」と整理がついたら、次に迷うのは「では何年目で動くべきか」だと思います。転職市場での年次別の見られ方と、私が6年目を選んだ理由はこちらにまとめました。
施工管理の転職は何年目がベスト?6年目で転職した私の結論

筆者の実例|施工管理経験がどう活きたか

この記事の核心となるのが、施工管理の経験を異業種でどう活かせるかという一次情報です。

発注者側・異業種から見た施工管理経験の価値

施工管理で培う原価管理・工程管理・折衝力は、発注者側やコンサルの立場からも高く評価されるスキルです。現場を知っている人材は、施工会社との会話における解像度が違うためです。

例:工事見積書の金額を確認し、発注者および施工者に報告する業務を実施した時

  • 定価記載のメーカー見積書と照らし合わせれば、単価の異常に気付きます。
    掛率が高過ぎる、ほぼ定価など。※原価管理能力を活かせる。
  • 工程表と照らし合わせれば、計上されている人工の異常に気付きます。
    この搬入工程で、重量鳶の人工は多過ぎるなど。※工程管理能力を活かせる。

上記のように、施工管理で当たり前のようにやっていた経験は発注者側の立場でも大いに活かせます。

筆者の転職の流れ(28歳でデベロッパー、31歳で設備系コンサル)

私はサブコンで施工管理を6年経験したのち、28歳でデベロッパーへ、31歳で設備系コンサルへと転職しました。

結果的に施工管理の業界から転職をしました。
転職してみて、良かったと感じたことを一部ですが、伝えたいと思います。
※転職する会社によって異なる部分もあると思いますが、あくまで私の経験を伝えます。

  • 残業時間:10時間以下/月
  • 月収は、サブコン時代と比較し、約10%アップ
    ※転職1年目※残業時間:10時間以下/月
  • 週1日のみの出社で残りは在宅ワーク
  • 施工管理業務で得た知識を発注者側の立場で意見できるので、納得されることが多く、今までと違った達成感を得られる。

働く環境、給料、達成感を大いに得られることができました。

私がどうやってデベロッパーへ移ったのか——転職活動の期間、応募数と結果、面接で何が評価されたのかは、こちらの記事にすべてまとめています。
施工管理からデベロッパーへ転職した話|準備1年・活動2ヶ月の全記録

今日からできる3ステップ

ステップ1:悩みを書き出し、環境要因か感情かを仕分ける

まずは今抱えているしんどさを紙やメモに書き出し、上記の判断基準に照らして「環境の問題」なのか「一時的な感情」なのかを仕分けてみてください。

ステップ2:業界内の別ポジション(社内異動・発注者側など)も選択肢に入れる

施工管理の経験を活かしたまま、社内異動や発注者側といった別のポジションに進む道もあります。今の会社・現場だけがすべてではありません。

ステップ3:転職エージェントに登録して市場価値を聞く(辞める決断の前でOK)

転職エージェントへの登録は、退職を意味するものではありません。今の自分の経験が市場でどう評価されるのかという判断材料を集める段階として、辞める決断をする前に活用できます。

私自身も、エージェントへの登録から転職活動が始まりました。エージェント選びの基準や活動の全記録はこちらにまとめています。
施工管理からデベロッパーへ転職した話|準備1年・活動2ヶ月の全記録

まとめ

施工管理の激務は、あなたの根性不足ではなく、業界構造に起因することが多いというのがこの記事の結論です。ただし、感じ方や状況は人それぞれのため、行動は感情に任せるのではなく戦略的に進めることをおすすめします。まずは自分の状況を整理するところから始めてみてください。

「業界構造に起因する」と言葉で言われても、ピンとこないかもしれません。私が実際に記録した残業時間——勤務表上の数字と実態の差——を見ると、環境の問題だということが数字で伝わると思います。
施工管理業務 サービス残業のリアル | 勤務表と実態の差を記録で公開

転職を考え始めたときに必要な情報を、一つのページにまとめました。激務の実態、動くタイミング、資格、転職先まで、全体像を知りたい方はこちらからどうぞ。
施工管理の転職まとめ|サブコン6年→発注者側へ移った私の全記録

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