施工管理の仕事は、休みが少ない。土日も現場に出て、有給はいつ取ればいいのか分からない。
「休めないのは、自分の段取りが悪いからなのか」「この業界は、どこへ行ってもこうなのか」と悩んでいる方もいると思います。
私は電気サブコンで施工管理を6年経験し、28歳でデベロッパー、31歳で設備系コンサルタントへ転職しました。サブコン時代は、カレンダーの休みと実際の休みが大きく違いました。
この記事では、サブコン時代に実際に休めた日、休日の電話を減らすためにしていた段取り、発注者側に移って休みがどう変わったかを書きます。なお、ここに書くのは、私が働いていた当時の状況です。今は、建設業の働き方も変わってきているかもしれません。
結論|会社の休みは土日祝。実際に休めたのは日曜だけだった
先に結論を書きます。
私がいたサブコンは、会社としては土日祝日が休み(4週8休)でした。でも、実際に休めたのは日曜だけ(4週4休)です。1か月で休めたのは、日曜の4日間だけでした。
有給は、現場と現場の間に数日取れるだけで、使い切れずに消えていきました。
一方で、休みの日に電話が鳴ることは少なかったです。自分が休む日に現場が動かないよう、段取りしていたからです。
そして、発注者側に移ってからは、土日祝日はしっかり休めて、有給も使い切れるようになりました。
- サブコン時代は、土日祝休みの会社でも、休めたのは日曜だけ(4週4休)
- 有給は使い切れずに消えた
- 休日の電話は、段取りで減らせた
- 発注者側では、土日祝は休めて、有給も使い切れる
サブコン時代の休み(当時の実態)
会社の決まりと、実際の休みを並べると、こうなります。
| 会社の決まり | 実際 | |
|---|---|---|
| 土曜日 | 休み | 現場へ出勤 |
| 日曜日 | 休み | 休み |
| 祝日 | 休み | 現場へ出勤 |
| 1か月の休み | 4週8休 | 4週4休(日曜の4日だけ) |
カレンダーの休みの半分は、現場に出ていたことになります。
土曜日と祝日は、勤務表の上では休みの扱いでした。でも実際は、現場に出て働いていました。
私は在職中、1年間、実際に働いた時間を毎日記録していました。その記録には、勤務表では休みになっていた土曜・祝日に働いた時間も入っています。1年分の記録の中身は、こちらに書きました。
忙しい時期には、日曜も現場に出て、カレンダーから休みが消えた時期もありました。
日曜だけの休みを、どう感じていたか
もちろん、嫌でした。友人は土日の2日間が休みで、祝日も入れればもっと休んでいます。私が遊べるのは1日だけ。しかも翌日は必ず仕事なので、夜遅くまでは遊べません。彼女と過ごす時間も限られていました。
働き始めて間もないころから、「なんでこんな業界に入ったんだろう。転職したい」と思っていました。でも、まだ経験のない自分が転職市場に出ても、価値はないと思っていました。
その一方で、大変だけれど現場をまとめ上げたいという気持ちもあり、受け入れる気持ちもありました。矛盾しているようですが、当時はそんな気持ちでした。
サブコン時代の終わりのほうは、受け入れて、1日しかない貴重な休みを楽しもう、大事にしようと考えるようにしました。心の底では、嫌だという気持ちをずっと持っていました。それでも前を向いて、経験を積んで時期が来たら転職しようと思っていました。
有給は、現場と現場の間だけ。使い切れずに消えた
有給を取れたのは、1つの現場が終わり、引き渡しの書類まで仕上げて、次の現場へ行くまでの間でした。取れたのは3〜7日です。
現場が動いている間は、有給を取れないほど忙しい。そもそも、土曜も祝日も出ているのだから当たり前です。
残っている有給を、現場と現場の間に全部使おうとすると、10日以上休むことになります。会社のルールとしては有給なので問題ありません。でも部署としては、早く次の現場へ行ってほしい。だから、それはできませんでした。
結局、有給は使い切れずに消えていきました。
厚生労働省の調査でも、建設業の有給の取得率は60.7%で、全産業の平均(66.9%)より低くなっています。
代休も同じでした。勤務表に「休日出勤」と書けた土曜は、代休がつきました。でも、平日に代休を取る余裕はなく、取れないまま消えていきました。書けなかった土曜は、そもそも休みの扱いです。
代休が1か月に何日分消えていたかは、サブコンのキツさをまとめたこちらの記事に書きました。
サブコンを辞めたい|キツさの正体は「立場」だった。6年働いた私の結論
休日の電話は少なかった。理由は段取り
施工管理は「休みの日も電話が鳴る」とよく言われます。でも私の場合、休日の電話は少なかったです。
ふだんの休みは日曜で、日曜は現場も動いていません。現場が動いていなければ、電話も来ません。
電話が来るのは、こんなとき
電話が来たのは、実家への帰省などで、やむを得ず土曜に休んだときです。複数人で担当している現場で、自分が休みのときにかかってくることもありました。もう1人が現場にいても、立場が上の人(現場代理人など)に電話が来ることがあるからです。
| かけてくる人 | 用件の例 |
|---|---|
| ゼネコンの担当者・所長 | 工程の相談(キュービクルの搬入はいつか、など)/現場のトラブル(材料が邪魔だからどかしてほしい、受電後に照明がつかなくなった、など) |
| 材料の業者 | 材料を届けに来た(もう1人の担当者へ電話するよう伝え忘れたとき) |
| 協力会社 | 材料が来ない/納まりや工程の確認(墨出しの図面はどの日付のものか、今日中にボックスの建込みを終わらせる必要があるか、など) |
正直、休みの日でなくてもよい内容がほとんどでした。ただ、現場が動いている以上、関係者が担当者に確かめたくなるのは自然なことです。
一番困ったのは、材料会社が勘違いして、私が休みの日に材料を持ってきてしまったときです。現場は動いていましたが、電気の工事はまだ始まっていない序盤の時期で、誰もいませんでした。大きな材料ではなかったので、ガードマンに受け取ってもらい、材料置き場に置いてもらいました。
休日を守るために、していた段取り
現場が動いている=休めない。休み=現場も休み。これが私の考え方でした。後になって覚えたことですが、段取りよく休めば、休みの日に仕事が気になることはありません。
- 自分が休みの日に、材料の受け取りがないようにする
- ゼネコンなど現場の関係者に、休むことを前もって伝えておく
- トラブルが起きそうな作業を、自分が休みの日にやらない
- 現場が動いているのに休まない。複数人で担当しているなら、現場に出る人に引き継いでおく
前もって段取りしておけば、休日はしっかり休めると思います。
ただし、段取りで守れるのは「休みの日の過ごし方」までです。休みの日数そのものは、段取りでは増やせませんでした。
発注者側に移って、休みはこう変わった
デベロッパー、今の設備系コンサルと、発注者側に移ってからの休みを比べると、こうなります。
| サブコン時代 | デベロッパー・今の会社 | |
|---|---|---|
| 実際に休めた日 | 日曜だけ(4週4休) | 土日祝日 |
| 土曜・祝日 | 現場へ出勤 | 休み |
| 有給 | 現場と現場の間の3〜7日だけ。使い切れずに消えた | 使い切れる。消えない |
| 休日の電話 | 段取りで減らした | 来ない |
デベロッパー時代は、ところどころで有給を使えたうえ、退職前に残りを全部使えました。有給が消えることは、ありませんでした。
休みの日数は、段取りではなく、働く場所で決まる。これが、転職して分かったことです。
転職先の休みは、こう確かめた
休みを変えたくて転職するなら、転職先の休みが本当に取れるのかを、入社前に確かめる必要があります。
面接官の答えは、あまり信用しない
面接では「休日出勤している人はいますか」と聞きました。いるなら、休みが消えている可能性があります。
ただし、面接官は管理職で、現場で実際に働いている社員ではないことが多いです。部下の残業や休日出勤を、正確に把握していない可能性があります。なので、面接官の答えは、あまり信用しませんでした。
聞くなら、「実際に働いている社員は、先月・先々月に休日出勤が何日ありましたか」「有給は何日取れていますか」と、数字で具体的に聞きます。答えられない、あいまいな答えしか返ってこないなら、部下の働き方を把握していない可能性が高いので、疑ってかかります。
一番確かなのは、実働の先輩社員に聞くこと
一番よいのは、管理職ではない先輩社員と話す機会を作ってもらうことです。できれば1人ではなく、複数人に聞いてください。私が聞いたのは、こんなことです。
| 聞くこと | 確かめたいこと |
|---|---|
| 過去半年くらいの、有給の取得日数 | 有給が実際に使えているか |
| 休日出勤の回数と、そのとき代休が取れているか | 休みが消えていないか |
| 有給は使い切れているか | 有給が消えていないか |
| 夏季休暇・年末年始休暇はあるか、取れているか、条件はあるか | 期間が決まっている、連休でないとだめ、などの決まりがないか |
| 有給や長い休みを申請しやすい雰囲気か | 休むと、強く嫌な顔をされないか |
先輩社員と話す機会を作ってもらった話は、残業の確かめ方として、こちらにも書いています。
求人票の年間休日も見る
求人票の年間休日も見ました。今の会社は、年間休日がかなり多い会社を選んでいます。それも、会社を選んだ理由の1つです。
比べる目安として、厚生労働省の調査では、年間休日の平均は労働者1人あたり116.6日です。
ただし、求人票の年間休日は、あくまで会社の決まりです。私のサブコン時代のように、決まりと実際が違うこともあります。だからこそ、実働の先輩社員に聞くことが大事です。
休みが取れずに悩んでいるなら|今日からできる3ステップ
ステップ1:実際に休めた日と、消えた有給を記録する
カレンダーの休みではなく、実際に休めた日を1か月数えてみてください。あわせて、有給が何日残っていて、いつ消えるのかも確かめます。数字にすると、自分の休みが少ないのかどうかが、はっきりします。
ステップ2:段取りで、休みの日を守る
自分が休む日に、材料の受け取りやトラブルが起きそうな作業を入れないようにします。休むことを、前もって関係者に伝えておきます。休みの日の電話は、これで減らせます。
ステップ3:休める会社を探して、先輩社員との面談を頼む
段取りで守れるのは、休みの日の過ごし方までです。休みの日数そのものを変えたいなら、働く場所を変える必要があります。業界に詳しいエージェントに登録して、休める会社を探し、内定が出たら先輩社員と話す機会を作ってもらうのが近道です。
登録したからといって、転職しなければいけないわけではありません。ほかの会社では休みがどうなっているのかを知るだけでも、判断の材料になります。
まとめ|休みの日数は、働く場所で決まる
サブコン時代、会社の休みは土日祝日でしたが、実際に休めたのは日曜だけでした。有給は使い切れずに消えていきました。
休みの日の電話は、段取りで減らせます。でも、休みの日数は段取りでは増やせませんでした。発注者側に移って、土日祝日に休めて、有給も使い切れるようになりました。
休みが取れずに悩んでいるなら、まずは実際に休めた日を数えてみてください。そのうえで、ほかの会社ではどうなのかを確かめてみてください。
サブコンから発注者側へ移った私の転職の全体像は、こちらにまとめています。

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